チベットって何?

▼基本中の基本▼

チベットはこのへんにある
tibet mapヒマラヤ山脈の北側に広がる、平均海抜4,500mの「チベット高原」。
そのほとんどが、かつてラサを都とする独立国「チベット」でした。
今、チベットという国はありません。
中国の一部になっています。
「世界の屋根」と呼ばれる高原地帯で、牧畜や農耕をなりわいとし、主に仏教を信仰する「チベット人」が600万人ほど暮らしています。

なぜ、「チベット」はなくなってしまったのでしょう?


チベットは国じゃない
His Holiness1949年、東隣りに中華人民共和国という国ができました。
毛沢東(もう・たくとう)という指導者が北京で「チベットを解放するぞ!」と宣言したのが、チベットの終わりの始まりです。
圧倒的な武力でチベットはすぐに陥落し、1959年、指導者のダライ・ラマ14世(→)がインドに亡命。北インドのダラムサラにチベット亡命政府を樹立しました。

チベットは、チベット自治区四川省などに組み入れられ、現在では中国の一部になっています。
一方、15万人余りのチベット人が亡命し、今もインドやネパールの難民居留地で暮らしています。

そして今、チベットの中では? [→チベットの何が問題?(短)]

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