実 行 編 ・初級

どんなルートで行く?
個人でラサに入ることを考えます。
メジャーなルートは
(1)四川省成都→ラサ(空路)
(2)青海省西寧→ゴルムド→ラサ(陸路)
(3)カトマンドゥ→ラサ(陸路・空路)
ただし、(3)については、ツアーに参加しなければ難しいようです(中国のビザを持っていてもダメ)。
ラサ行き直行便は青海省西寧や雲南省昆明・中甸、西安、重慶、北京、香港などからもあります。ただし、毎日ではありません。

バックパッカーの定番は
青海省西寧→ゴルムド→ラサ→カトマンドゥを陸路で走破することでしょう。

2006年7月からラサに鉄道(青蔵鉄道)が通りました。北京、上海、広州、蘭州、成都、重慶、西寧、ゴルムドなどから乗れます。

その他のマニアックなルートは『旅行人ノート チベット』第4版参照。

空路か陸路か。
空路は速いし楽です。
陸路はちょっと時間がかかりますが、安いです。以前はバスしかなかったですが、幸い
2006年7月から鉄道(青蔵鉄道)が通りました。たとえば、西寧→ラサはたったの226元(車中1泊の椅子席。寝台はもっと高いです)。

ラサ←→カトマンドゥはお楽しみスポットも多いので、陸路でゆっくり行くのがお薦め。ラサでランドクルーザーやバスが簡単にアレンジできます。

陸路で入ったほうが高地適応が楽だという説がありますが、どうでしょうか。ゴルムドからのバス旅で体力を消耗しきって体調を壊す人も多いようです。

ネパールからチベットへ入れるか?
まずカトマンドゥの中国大使館では個人旅行者はビザの申請ができません。
あらかじめ第三国で中国ビザを取って、ネパール・チベット国境に陸路で個人で行った場合、ほとんどは追い返されます。トライするならダメもとでどうぞ。

カトマンドゥでチベット・ツアーに参加すれば、とりあえずチベットには入れます。
長く滞在するためには、その後、ラサなどでツアーを脱退すればいいわけですが、通常、グループツアーのビザは“グループビザ”になっていて(パスポートに残らない)、ツアー日数を超えて居座る場合は、ラサで個人ビザに切り換える(団体分離)手続きが必要になります。
はじめからそのつもりの人は、ツアーに申し込む時点で個人扱いにしてもらいましょう。

ビザはどうすればいい?
中国のビザを取ります。

15日以内の滞在ならビザは必要ありません(2003年から)。チベット自治区に入境する場合も同様です。新しい規則なので、一部の不慣れな業者やイナカのホテルなどで、「日本人はビザ不要になった」ことを知らない場合もありますが、ちゃんと教えてあげましょう。

ただし、ほとんどの日本の旅行会社、北京や上海の旅行会社は「チベット自治区の場合は15日以内でもビザが要る」と解釈しています。これは中国の中央政府の立場のようです。が、チベット自治区には現地のルールがあり、自治区旅游局は「ビザは要らない」と通達を出しています。実際、ビザなしで特に問題はありません。

滞在が15日を超える場合は、あらかじめ中国のビザを取ります。日本では、一部地域を除いて旅行会社を通さないと個人の観光ビザ(Lビザ)は取れません。普通は1ヶ月間滞在可能なビザがもらえます。
最近では、中国に強い旅行会社を通して金さえ払えば、3ヵ月、6ヵ月、1年のFビザ(訪問ビザ)が日本でも取れるようになりました。中国旅行情報のホームページなどで紹介されています。

中国ビザが最も速く簡単に取れるのは香港。3〜6ヶ月のビザが簡単に取れます。

パーミット(入域許可証)って?
チベット自治区に正規のルートで入るためには、中国のビザ以外に、自治区旅游局(TTB)が発行する入域許可証(旅蔵確認函、通称TTBパーミット)が必要です。旅行会社を通してのみ取得できます。

例えば、成都からラサに飛ぶ場合、いきなり航空会社のオフィスに行ってもチケットは売ってもらえません。成都にある旅行代理店に申し込んで、チケットとパーミットをセットで買うことになります。ゴルムドからの正規バスの場合も、チケットとパーミットはセットになっています。もちろんその分割高になります。

ただ、正規のルート以外で入った場合(ゴルムドからの闇バス、四川省からヒッチなど)、許可証を持たずに入域することになります。でも別に問題ないです。チベット滞在中や出るときに調べられたりはしません。わけがわかりませんが、本当です。

開放地区・非開放地区とは?
中国には、外国人が勝手に訪れていい「開放地区」と、当局の許可がなければ行ってはいけない「非開放地区」があります。「非開放」でも、普通にツーリストが行くところなら、公安局で許可をくれます。この許可証を「外国人旅行証」(Aliens' Travel Permit、略してパーミット)といいます。上記の“入域許可証”とは別のモノ。もちろん有料です。

どこが開放でどこが非開放かは、ガイドブックを参照のこと。チベット自治区は未だに多くの地域が非開放です(徐々に開放に向かってはいますが)。昔は外国人の安全確保という意味があったんでしょうが、今ではすっかり公安の既得権益と化してるんでしょうね。青海、四川、甘粛、雲南はほとんど開放地域です。

成都から飛ぶ場合、ふつうはどうするか?
まず成都まで行き、チベット手配に慣れた旅行会社(バックパッカー用の宿にオフィスがあることが多い)で「チベットに行きたいんですけどー」と申し込みます。
例えば、「成都→ラサ片道+パーミット」(1750元〜1800元)
「最低催行人員5名」という規制はなくなりました。
日本でも手配できます。
→この下の下の項目参照
時期によって「往復で買わないとダメ」とか言われるときがあるかもしれません。その場合は、いちおう買っておいて、ラサでキャンセルして払い戻しを受けます。

鉄道で行きたい場合は?
青蔵鉄道、景色がステキですよ♪
北京、上海、広州、蘭州、成都、重慶、西寧、ゴルムドからラサまで直通列車があります。かなり人気があるため、時期によってはチケット手配が大変。
(1)確実にというのなら、日本の旅行会社が主催するツアーに参加するのがベスト。
(2)次に確実なのは、日本でチケット(+入域許可証)だけ手配しておくこと。ネットで「青蔵鉄道」で検索すると業者がたくさんヒットします。直前にならないと(←こういう規則自体もよく変わります)切符が取れたかどうかわからない場合もあります。
(3)旅程に余裕があれば、現地に行って駅で買う、もしくは現地の旅行会社に頼む。入域許可証がなくても駅で買えた人もいますが、常に可能とはかぎりません。

ゴルムドから陸路の場合、ふつうはどうするか?
まずは正規の方法。
ゴルムドのCITSでゴルムド〜ラサ往復のツアー(3日間2200元程度)を申し込んでラサに入ります。ツアー日数以上滞在したい場合は、復路のチケットをキャンセル(200元ほど払い戻しあり)して、そのまま居座ります。

バックパッカーには、安い
「闇バス」が断然人気。
最近は、ゴルムドからでなく、手前の西寧から闇バスに乗ってしまうのがトレンドかも。
西寧→ラサは600〜800元程度(交渉制)。
闇だからといって車がボロいというようなことはありません。むしろ逆。
バスの他、タクシーやランドクルーザーなどもあります。
いずれにせよ値段は交渉制で、さすがに闇だけあって、運が悪いと途中で捕まってゴルムドまで連れ戻される可能性があります。

2006年7月からラサに鉄道(青蔵鉄道)が通りました。旅のバリエーションが増えました。

日本でどこまで手配できる?(個人)
ラサまでの航空券、入域許可証まで、日本の普通の旅行会社を通してすべてアレンジ可能です。ネット等で探してみましょう。

ビザの延長は?
中国の他の場所と違って、チベット自治区内では、ビザ延長は2週間できればありがたいほう。
ラサはとくに厳しく、延長はほとんど無理と思ったほうがいいです。シガツェあたりが多少緩めですが、これも運しだい。長期間延長したい場合は、青海や四川、雲南あたりまで下りることになります。
長くいたい場合は、事前に長期のビザを取っておきましょう。
チベット自治区以外(ゴルムドとか成都とか西寧とか)では、通常通り1回目の延長は1ヶ月できます。2ヶ月や3ヶ月延長できるという場所もたまにあるので、現地の旅行者情報に注意(例えば雲南の麗江とか)。
ということで、長期になる予定なら、はじめから3カ月とか半年とかのビザをとっておいたほうが面倒くさくありません。

言葉は?
外国人用ホテル・レストランではほとんど英語が通じます。バザールなど街中での買い物では英語はめったに通じません。中国人なら中国語、チベット人ならチベット語と中国語が通じます。
僧侶などは中国語を解さないことも多いです。簡単なチベット語のフレーズでも覚えておけば、親密度一気にアップかも。

旅の指さし会話帳(65)チベットという本も出ています。チベット人の識字率は非常に低いので指差しが通じるかどうか疑問ですが、コミュニケーションの役には立ちます。また僧侶ならチベット語が読めます。

持っていくお金は円/ドル? 現金/TC?
チベットではドルも円も現金・TC共に両替可能です。チベットにだけ行くのなら、どれでもいいでしょう。ネパール方面にも行くのなら、ドルのT/Cやキャッシュもあったほうがいいです。

カードは使える?
高級なホテル、高級なお土産物屋でしか使えません。
ラサ等の大都市の中国銀行では、クレジットカードによるキャッシングが可能です。

現地での情報収集は?
ラサのヤク・ホテル、キレー・ホテル、バナクショー・ホテル、スノーランド・ホテルなど、バックパッカーの溜まり場になっている場所で最新情報をゲットすることができます。また、これらの場所にはメッセージボードがあるので、連絡場所としても便利。