日本からの支援の経緯<2000年>

2000年9月、タシ・ツェリン氏に20万円、日本円で手渡しました。
出発当日まで仕事に追われていたため、今回ほとんど告知ができませんでした。にもかかわらず、たくさんのご寄付、ありがとうございました。
領収書はこちらでご覧ください。

タシ・ツェリンご夫妻、変わらずお元気でした。ふだんは東のほうで仕事をしている、タシ氏の最初の奥さんとの間の息子さんがラサに出て来てタシ氏を手伝っていました。
タシ氏は夏の間、何度かナムリンを訪ね(というか帰郷ということになりますが)、
学校の状況を視察しましたが、大雨で交通事情が悪くて苦労していました。

2000年秋現在、ナムリン県全体で学校53校(一部工事中らしい)ができました。
現在、学校の数を増やすことよりも(教員の手配が追いつかないという事情もあります)、これまで作った学校の設備の充実に重点を置く方向でプロジェクトは進行中です。昨年からの目標として挙げられていたのが、
(1)教室や寮の照明などのため、太陽光発電による発電設備(1基あたり約2000元=約3万円)を導入する
(2)テレビ放送(チベット語専門チャンネル)受信のための設備(パラボラアンテナ1基とテレビ1台)を導入する
必要な予算は、1校あたり15000元。
今年の夏にすべて達成が目標だったのですが、やり残しがあります。
お金が足りないというより、現地の人たちがのんびりしているからだとのこと。

昨年からタシ・ツェリン氏支援を始めた九州の浄土宗の僧侶グループ
テラ・ネット(Terra Net)が本格的に活動してくれてます。
代表は、ラジオ佐賀でDJもつとめる、チベット通の川副春海和尚です。