I Love Tibet!>>紀行>>青年ソナムはインドを目指す

青年ソナムはインドを目指す
(1992年@アムド・マチュ)

アムドのある街で、遊牧民出身の20歳の青年僧ソナムに会った。
彼は2年前にパスポートを持たずに馬と徒歩でインドへ巡礼に行き、
戻ってきたところを公安に捕まったばかり。
でも、またすぐインドへ行くと言い張る。
彼の兄貴は、行かせないつもりだと言っていた。

が、その後、ソナムから手紙が来た。
インドからだった。
無事でなにより。

最初にソナムと会った本屋の前で。顔はさすがにマズいのでモザイク処理しておいた。こいつが本当に歩いてヒマラヤを越えたのか、と思うほど、まだ子どもっぽい。

ソナムが送ってくれた彼の故郷の写真。写っている家畜すべてが彼の家族の財産だ。この場所までは、街から「馬で1日」だそうだ。「遊びに来い」と誘われたが、このときは残念ながら時間がなくて行けなかった。いつか行ってみたい。

ソナムの在籍する大僧院キルティ・ゴンパの大チョルテン(仏塔)。これはチベットに再建中のキルティ・ゴンパだが、トップの活仏がインド・ダラムサラに亡命しているため、ソナムはインドを選んだ。

I Love Tibet!>>紀行>>青年ソナムはインドを目指す